竜胆紋


竜胆（リンドウ）は秋になると、紫の花をつけ、その可憐な姿は人の目を楽しませてくれます。
その花と葉を組み合わせて、デザイン化したものが竜胆紋です。
平安貴族は竜胆を衣服の文様とし、あるいは織り出し、
あるいは刺繍して妍を競ったといいます。

　リンドウは、多くの秋草が枯れ、野山がさびれかかったころに
楚々とした紫の姿をあらわします。リンドウを一名ササリンドウとも言います。
これは葉が笹に似ているからだそうです。
竜胆とは中国語で、根を噛むと苦く、まるで竜の胆のようだというので
この字を当てたといいます。
日本人はそのリュータンの音を大和風にリンドウと訛ったといいます。
万葉集に「想い草」と出ているのがリンドウだといいます。

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